ハルのこと⑦

あんなにぐったりして命の灯火がいまにも消えそうなハルが、ステロイドと利尿剤で元気を取り戻し、私達も元気な時とほぼ変わらない様子にもどったハルについつい病気であることを忘れるくらいでした。

 

調子が良かったので、主治医の先生と相談しながらステロイドの量をまずは半分に減らし、そして更に1週間後の先日日曜日には利尿剤の量も半分に減らしました。

考え方として、状態が上がっている時になるべくキープできるギリギリの量まで薬を減らしておいたほうが、状態が悪くなった時に増やせるからです。

 

ご飯もよく食べ、毛づくろいや爪とぎ、あくび、伸びなど、健康なときは当たり前にしていた行動が戻ってきて毛艶もよくなってきました。なによりも、ぐったりしていた時はほとんどベッドの下に引きこもっていたのに、元気な最近はみんなと一緒にリビングですごすので、ハルもやっぱりみんなと一緒にいたいんだよね・・・っと再確認しました。

 

元気な様子をみて、主治医の先生もとても嬉しそうでした。

ところが、利尿剤を減らした翌日の月曜日からなんとなく元気がない様子(;_;)

ご飯への食いつきも悪く、ちょっと残したりするし行動範囲もせまくなり、しまいにはまたベッドの下に引きこもり・・・・(;_;)

 

明らかに日曜日までの元気さがなくなりました。

なんとなく素人判断でほぼなくなっていた腹水もまた少し溜まっているような・・

 

先生に相談したところ、直近での変化としては利尿剤を減らしたこと。でもそんなにすぐに反応するとは思えないけど、可能性は無くはないので利尿剤の量を前に戻して元気が戻るかどうかやってみましょうということになりました。

 

それで変化がなければステロイドに耐性ができてしまったか、あるいはステロイドは効いているがリンパ腫の勢いのほうが勝ってしまってるか・・・・

 

きょうから数日利尿剤の量を戻して様子みて見ます。

またしっかり食べれるようになることを祈って・・・。

 

貧血度合いが悪く、抗がん剤は使えない(リスクが高すぎる)、前縦隔にあるリンパ腫の様子をCTで診るにも麻酔での撮影はこれもリスクが高い。

そうなると日々の様子をみて薬の量を調節するという、私達家族にしかできない判断で管理するしかありません。

 

言葉は通じなくても、ハルの目や毛並み、呼んだときの反応でなんとなく具合悪いのか元気なのか、私にはわかります。

きっとハルも伝えたいはず。

 

一人じゃないよ!

私達がちゃんと見守ってるから、頑張るんだよ、ハル!

またずっとリビングで過ごそうね!

 

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